2012年 06月 09日
露出の考察
e0157717_2132188.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 1.4  ISO感度 3200 

この日は沿線の水田の水の張り具合を調査するために、仕事帰りに寄り道をしてきました。

結果はご覧のとおり、まだ田んぼに水は張られていませんでした。



さて、今回久々に写真の下に撮影データを掲載してみました。

私が新幹線の撮影を始めた頃に、他の新幹線ブロガーの方のこうしたデータを拝見して、とても参考になったので、私も誰かのお役に立てればと、撮影データを掲載するようになりました。

まぁ、あまり反響がなかったのと、撮影データを一枚一枚調べるのが面倒だったので、いつの頃からか、割愛するようになってしまったのですが・・・(^^;

当ブログでは、電車に詳しい人以外の方が見ても解り易いように、敢えて新幹線に関する専門用語は使用しないように心掛けています。
例えば「1A」を「N700系 のぞみ1号」と表記するような・・・。

理由は、新幹線が大好きな子供が見ても理解しやすいようにと、私が新幹線を撮り始めた頃に他の新幹線ブロガーの方の文章を読んで、理解できなかった経験があったからです。

しかし!写真に関しては難しい専門用語を多様してしまいます。
理由は、機構や原理が複雑過ぎて、知識の無い方に説明する「言い回し」が困難な事にあります。

でもまぁ、最低限これ位知っておけば当ブログの文章の意味も少しは入ってき易くなると思うので、今日は「露出」について、少しだけお話をさせていただきます。

まず、「露出」とは何ぞやと言う所からですが、コレは決して裸になる事では無くて(それくらいは皆分かってるよΣ\( ̄ー ̄;)  )カメラの画像素子に光をどれだけ当てるかと言う事です。

ここでは理解し易いように「露出」を「トーストの焦げ」に例えてみたいと思います。

まずは露出の3大要素「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」についてです。

①「絞り
 これは画像素子に当てる光の量を調整する事で、トーストに例えるなら、画像素子が食パン。絞りがトースターの設定温度と言ったところです。

絞りの値が大き過ぎると(※絞りは数字は小さいほど、多くの光を取り込みます。)と、光をほとんど取り込めず、写真は真っ暗で何も写りません。

トーストも設定温度が低いと、全然焼けませんよね。それと同じ感じです・

②「シャッタースピード
  これは画像素子に光を当ててる時間です。
  光を長い時間当てれば、写真は明るくなります。

  トースターで例えると、コレはタイマーの時間になります。トースターで長い時間、食パンを焼いていると焦げてしまいますよね。それと同じ考えです。

③「ISO感度
  これは少々難しいのですが、画像素子の光の吸収のし易さです。

  トーストで強引に例えるなら、食パンの湿り気具合です。
 ISO感度の値が高いと、食パンがカラカラに乾燥している状態で、短い時間ですぐに食パンに焦げ目が付きます。

  逆に、ISO感度の値が低いと、食パンが湿っている状態でなかなか焦げ目が付きません。

以上の事をおさらいすると、良い 「露出」とはトーストがこんがり狐色になっている状態です。

「露出オーバー」とは焦げたトースト。露出不足とは白いままの食パン。と言ったイメージです。

つまり、3つの条件をバランス良く組み合わせないと良い写真は撮れない訳です。


さらに、補足説明をしてみます。
このトーストの例えを超強引に「周囲の明るさ」でも例えてみたいと思います。

ここで言っている「周囲の明るさ」とは、晴天の昼間の外は「明るく」、電気を点けていない部屋の中や夜は「暗い」と言う事です。

コレをトースターに例えると、熱源(オレンジ色に光っている部分)からの距離に例えられるかと思います。
トースターって、端っこと真中では焼け具合が違うでしょ?そのイメージです。

昼間は熱源のすぐ真下。夜はトースタの端ってイメージですかね。

つまり、夜中の撮影は食パンに当たる熱が弱くなるので、高温度設定で長時間、乾燥した状態の食パンでないと、なかなかおいしいトーストにならないと言う事です。


ちなみにフラッシュ(ストロボ)は外部から食パンにガスバナーで強引に焼け目を付けるような物です。
なので、暗い部屋でも明るい写真がとれます。
でも、夜景撮影などの、弱い光(街の明かり)を写真の撮りたい時はストロボで外部の光を足しても弱い光(街の明かり)自体が明るくなる訳では無いのでキレイな夜景は撮れません。
なので、夜景はじっくり時間をかけて(シャッタースピードを長く設定して)撮影しなければいけません。




以上で講習の終了です。お役にたちましたでしょうか(^^;

では、絞りの違いによる写り方の変化を紹介していきますね。

まずは絞り(F値と言います)F5.6、これは一般的なレンズの数値です。
e0157717_22361643.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 5.6  ISO感度 3200

次はF4.0。 まだまだ真っ暗です。
e0157717_22363274.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 4.0  ISO感度 3200 

F2.8。コレは「大口径レンズ」と言われる、ちょっと高級なレンズで稼げる数値です。
先ほどより少し明るく写ります。だいたい肉眼で見ていても、これくらいの暗さの中で撮影しています。
e0157717_2237466.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 2.8  ISO感度 3200

そして、いよいよ私の秘密兵器!?F1.4のレンズです。
明るさが格段に違います!
e0157717_22372142.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 1.4  ISO感度 3200 


こんな具合で、秘密兵器を駆使すると、暗闇の中でもこんな撮影が楽しめる訳です。
e0157717_2246505.jpg

シャッター速度 1/10 絞り数値 1.4  ISO感度 3200 
e0157717_2247124.jpg

シャッター速度 1/10 絞り数値 1.4  ISO感度 3200 




オマケでフラッシュ使用時も。
圧倒的に明るいです!!でも、運転士さんの目が眩んで大変危険なので新幹線に向かってフラッシュを使用するのはやめましょうね(^^;
e0157717_22473025.jpg

シャッター速度 1/15 絞り数値 1.4  ISO感度 3200 
[PR]
by n700-7000 | 2012-06-09 23:00 | Comments(6)
Commented by yamagara at 2012-06-10 11:57 x
こんにちは

先生の講義すっごく解り易かったです^/^

確かに撮影データの記載がありますと次行ったときはこうしてみようとメモしたものです、

自分も面倒がらずにご披露できる位に精進しなければと

また次回の講義も楽しみにしてます
Commented by cube at 2012-06-10 22:08 x
こんばんは^^

なかなか楽しく読ませていただきました。
トーストへの例えなかなかよかったですよ^^

次回のリクエストしてもいいかな。
私的には、
ストロボ使用の効果編 と
被写界深度 なんて如何でしょうか?

楽しみにしてます^^v
Commented by e1dmk3-dp at 2012-06-11 22:33
こんばんは^^
うわースゴッ!
これめちゃくちゃ分かりやすく、凝った解説なんじゃないですか

幹鉄オート撮影の私から見ると、一から出直しを考えなければなりません
なんか...露出ひとつのテーマで一特集組んじゃうとか、やりすぎです

トースト(引用がおもしろい)・・・ちなみにこんがりめが好きです^^;
Commented by n700-7000 at 2012-06-11 23:06
yamagaraさん、こんばんは(^^)

いやいや、先生だなんてぇ~。ゴホンっ!では次の講義は~・・・(^^;ナンチャッテ

撮影データは、人様のデータを拝見すると、とても勉強になります。
また、初めて訪れる遠征先にどのレンズを持って行くべきかなども大変参考になります。

えぇ!?次回の講義ですかぁ??う~ん。。。じゃあ、今度は上級者向けの(私が上級者でもないのですが・・・)流し撮りの応用についてでも・・・。

Commented by n700-7000 at 2012-06-11 23:18
cubeさん、こんばんは。

以前、上級クラスのコンデジを持っている人に撮影を教えた時に、意外と知らない事が多かったようなので、誰でも判る例えが無いか考えたのですが、ISO感度などは少々強引な例えでしたね(^^;

次回のリクエストしても、いいとも~!! って、んな~こたぁ無い。■■-っ 

いやいや、それだけの腕前をお持ちで、今さら私ごときに何を教えろと!?(汗)
被写界深度は私も教えて欲しいくらいですよぉ~。

ストロボは・・・、では今度流し撮りの時のでも絡めてみようかと思います(^^;
Commented by n700-7000 at 2012-06-11 23:33
e1dmk3-dpさん、こんばんは(^^)

いやいや、何を仰います(^^;
基本私はマニュアルモードを使用していますが、ブラブラと移動しながらの撮影は楽をしてAvモードも多様してますし(^^;

ちなみに私はトーストにはマーガリンやジャムが欠かせません(^^;
<< 夜の帳 雨に打たれて >>