2012年 06月 19日
流し撮りの考察 第2回
前回は「ズーム流し」に触れたところで終わりましたので、今回はその「ズーム流し」を掘り下げてみたいと思います。

「普通の流し撮りの」場合、画面上(2D)で上下左右斜めに移動する被写体の動きしか捉える事ができませんが、ズーム流しを使うと、奥行き(3D)の動きを表現する事ができます。
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シャッター速度 1/30 絞り数値 13.0  ISO感度 100   焦点距離(APS-C) 31mm

ズーム流しの特徴として、もう一つ特筆すべき点は、画面上2箇所にピントを持っていける事です。
ここで言う「ピント」とは、フォーカスのことでなく、被写体ブレを抑えて撮影できると言う意味です。
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シャッター速度 14/0 絞り数値 8.0  ISO感度 100※NDフィルター使用   焦点距離(APS-C) 23mm

この300系の写真ですが、300系の先頭付近の架線柱は流れていますが、後方の架線柱は止まって見えませんか?
この特性を利用して、動いている新幹線を流しつつ、背景の一部を止める事も可能になります。


次に、こちらの画をご覧ください。
e0157717_11251846.jpg

シャッター速度 1/13 絞り数値 2.8  ISO感度 1250   焦点距離(APS-C) 40mm

これは川面に写る新幹線を捉えたものですが、「普通の流し撮り」では画面に対して直線的に動くものしか捉える事ができません。
もしこの画を「普通の流し撮り」で撮ると、画面左上に進む新幹線を撮るか画面左下に進む反射した新幹線のどちらかしか捉えられません。
しかし、ズーム流しの特徴である放射線状に延びる流れを利用すると、上下両方の新幹線を流す事ができます。

続いては、ズーム流しの応用版「オフセット・ズーム流し」です。
通常、被写体を追いかけながらのズーム流しは、放射線状の流れの中心線は画面の中心点を通ります。
しかし、下の画像をご覧ください。
e0157717_1145373.jpg

シャッター速度 1/5 絞り数値 2.8  ISO感度 1600   焦点距離(APS-C) 100mm

放射線の中心線が画面下側に来ていますよね。もちろんトリミングをした訳ではありません。
コレはカメラを新幹線に対して、水平にでは無く、画面右上に向かって斜めにカメラを振り上げています。
しかし、ズーム流しの放射線状の流れと相殺されて、画面下側を水平に流れているように見える訳です。

本来は小田原城を止めつつ、新幹線を流したかったのですが、新幹線と小田原城の位置がズレ過ぎていたので、小田原城を止める事ができませんでした。
でも、この技を使えば構図を自由に変えながらズーム流しの表現を楽しむ事ができます。



さてさて、流し撮りの考察は次回で最終回になります。
次回はトリッキーな流し撮りを解説していきたいと思います。まぁ、マニアック過ぎて真似する人はいないと思いますが、自分オリジナルの流しを見つける手助けにでもなればと思います。

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by n700-7000 | 2012-06-19 11:55 | Comments(0)
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